「令和6年度 医療的ケア児等の支援に関わる講演会~Hoo! Koh! (ほうほう、こうすればいいのか)~」を開催しました
2024年9月15日(日)に、「令和6年度 医療的ケア児等の支援に関わる講演会」を開催しました。医療的ケア児者当事者・当事者家族や、各分野の支援者(教育、医療、行政、福祉関係者)らが参加しました。今回のテーマは「医療的ケア児の移行期」で、NPO法人地域ケアさぽーと研究所の下川和洋氏より、「医療的ケア児者の地域生活を支えるしくみ〜ライフステージにおける切れ目をなくす移行支援〜」と題して講演が行われました。その後、高松医療センター 市原典子院長、香川大学医学部附属病院 小児科 小谷野耕佑医局長、香川県教育委員会事務局特別支援教育課 谷口公彦副主幹(兼)主任指導主事らで医療、教育等に関する医療的ケア児の移行期について座談会を行いました。質疑応答の中で、当事者家族から、多くの支援者に支えられてきたことに対する感謝と、医療の移行先についての不安が発言されていました。
参加者からは、「利用者に関わる医師の話を直接聞けたことで、医者を身近に感じた」、「共生社会という言葉がなくなり、空気のように当たり前に一緒にいられる未来を楽しみにしております」、「今日のお話では、小児科から成人科の移行について、共診の中で見守り進めていただけるような希望的な面もわかり良かったです」、「高齢者だけでなく障がい児者がもっと手厚い支援が受けられるようになってほしいと願っています」という意見が見られました。
各支援機関として出来ること、難しいことがあり、医療的ケア児の移行支援は、単一機関や単一分野のみでは困難です。香川県としての現状や課題を踏まえた上で、今後のビジョンを明確にしていければと思います。
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