「令和6年度 医療的ケア児者の防災を考える 備えあれば憂いなし!Part2」を開催しました

 2024年9月28日(土)に、「令和6年度 医療的ケア児者の防災を考える 備えあれば憂いなし! Part2」をトヨタカローラ香川株式会社 春日店にて開催し、医療的ケア児者当事者・当事者家族や、各分野の支援者(医療、福祉、行政等関係者)らが参加しました。

 香川県健康福祉部障害福祉課 小笠原恵副主幹より、香川県における医療的ケア児者の現状や本イベントの趣旨説明の後、トヨタカローラ香川株式会社 向井良太郎代表取締役社長が災害時の車の活用について発表し、三井住友海上火災保険株式会社 川﨑早杏子主任からは、災害時におけるアプリ等の紹介が行われました。また、香川大学医学部附属病院 中山智仁臨床工学技士からは、在宅における医療機器の停電対策についての発表がありました。

 その後は、給電車を利用した医療機器の給電デモンストレーションや、参加家族の車を車中避難仕様にするためのアドバイスなどが行われました。会場には災害時に役立つ物品などが展示され、参加者は自由に手に取って見ることができました。医療機器メーカーの御協力もあり、たくさんの医療機器が展示され、支援者等に使用方法や注意点などの説明が行われました。
 イベントには、株式会社レモリフ、トヨタモビリティパーツ株式会社、YURT、四国繊維販売株式会社、フクダライフテック四国株式会社等が協力し、多くの当事者・当事者家族、支援者ら、地域の企業等が医療的ケア児者の防災について考える一日となりました。

 参加者からは「自動車を利用した罹災時の避難生活が、具体的にイメージできました(当事者家族)」、「臨床工学技士さんから医療機器と電源の繋ぎ方などを教えていただけ、イメージができました(支援者)」、「実際の防災グッズや給電車からの給電システムを実際に見られてよかった(支援者)」、「車椅子を入れた状態で車中泊したり、車のシートで安心して寝られるのかという不安がありましたが、安心して寝られる環境が実現できたことが嬉しく、災害時に万が一自宅避難ができなくても車中避難ができるというのが分かり、少し安心しました(当事者)」といった声が見られました。

  地元で活躍している企業や、日頃から医療的ケア児者を支援している各分野の関係者が、それぞれの専門性や強みを活かして、医療的ケア児者当事者や当事者家族を知り繋がることで、埋もれていたニーズとサービスが合致し得ることを実感できるイベントでした。
 防災に限らず、様々な地域の力を繋げられるような可能性を踏まえて、今後の地域づくりを考えていきます。

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