【「令和6年度 医療的ケア児者の防災を考える 備えあれば憂いなし! Part 3」を開催しました】

2025年3月23日(日)に、「令和6年度 医療的ケア児者の防災を考える 備えあれば憂いなし! Part 3」をトヨタオートオークション四国にて開催し、医療的ケア児者当時者・当事者家族や、各分野の支援者(医療、福祉、行政、教育等関係者)らが参加しました。​

 香川県健康福祉部障害福祉課 小笠原恵副主幹より、香川県における医療的ケア児者の現状や本イベントの趣旨説明の後、四国こどもとおとなの医療センター 白川憲之臨床工学技士長から、在宅における医療機器の停電対策についての発表がありました。トヨタカローラ観音寺店の河村誌男氏より、災害時の車の活用について発表後、給電車を利用した医療機器の給電デモンストレーションを行いました。​

 また当事者家族の車内シートを、車中避難を想定したシートアレンジを行うことで、医療的ケア児者が快適に過ごす工夫などについて皆でイメージをする機会となりました。会場には災害時に役立つ蓄電池等の物品や、各種医療機器(在宅人工呼吸器、吸引器、酸素濃縮器など)が展示され、来場者は手動の吸引器を試しに使って、災害時の医療ケアについて考えました。

 イベントには、三観地域自立支援協議会医療的ケア部会、四国こどもとおとなの医療センター、株式会社トヨタユーゼック、トヨタモビリティパーツ株式会社、医療機器のチェスト株式会社、高松帝酸株式会社、株式会社フィリップス・ジャパン、アイ・エム・アイ株式会社等が協力し、多くの当事者・当事者家族、支援者ら、地域の企業等が医療的ケア児者の防災について考える一日となりました。​

 参加者からは「医療機器の停電対策に必要な蓄電池、発電機の違いや様々な種類の特徴を知ることができました。動作時間の計算方法は、もう一度振り返りをしようと思います(看護師)」、「たくさんの人が医療的ケア児に興味を持ってくれてる事が嬉しかった。車中泊はもっと説明してほしかった。災害があった時は自宅でと決めているので(当事者家族)」、「普段から関わっている方とも一緒に考えられる場になった事が良かった(相談支援専門員)」といった声が聞かれました。

 2024年9月に引き続き、三豊・観音寺地区で医療的ケア児者の防災イベントを行いました。これをきっかけに、いただいたご意見も参考にしながら、各地域で様々な機関・企業・医療的ケア児者さんやご家族が繋がり、今後に続く関係性を継続していければと思います。

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